不動産の仮予約は信用を失う!?

不動産会社に行って物件を案内してもらい、借りたい物件があった場合、入居申込書にご記入いただきます。

しかし、まだ「借りたい」とはっきり決まってはいないときもありますよね。

・この後もっといい物件が出て来るかも

・ホントにこの物件でいいのかな

・親やパートナーに相談してから決めたい

と考えながらも

「この物件は他の人には取られたくない」「とりあえず物件を押さえておきたい」

と思うお客様のお気持ちはよく分かります。

では、不動産の仮予約は出来るのでしょうか?

【答え】

できません。

でも、やっている会社もあります。

なんじゃそりゃ?

ですよね。

ご説明いたします。

不動産会社から「この物件、仮予約しますか?」

と言われ、物件を仮予約した場合、その物件は「お申し込みが入った物件」ということで募集が終了します。

その後、お客様が他の不動産会社に行って、他の物件を見せてもらう。

「こっちのほうがいい!」

となって、その物件に申し込みをする。

その物件がたまたま最初に仮予約をした物件と同じ管理会社だった場合、

同じ人が2件の申し込みをしていることが分かります。

管理会社は

「えっ? 同じ人じゃん」

ってなります。

管理会社はそれぞれの不動産会社に連絡して

「どういうこと?」

って聞きます。

仮予約を受けた不動産会社は「えっ、そうなんですか?」ととぼけて

管理会社に「仮予約ですから」とは口が裂けても言いません。

すると、管理会社は2つの物件に申し込みをしたお客様に不信を抱きます。

今後、このお客様と長くお付き合いする管理会社は「このお客様は自分のことしか考えていない」「入居後にモメるかもしれない」「嘘をつくかもしれない」

と考え、結果、そのお客様は2件とも断られる可能性があります。

お客様は何も悪くないのです。

仮予約ができると言った不動産会社が悪いのです。

仮予約をして困るのは、仮予約をしたお客様だけでなく、その物件を検討していた別のお客様や、募集を停止してチャンスを逃した大家さんです。

家賃回収でやってはいけないこと

そのため、仮予約はできません。

が本当の答えなのです。

入居申込書はプロポーズです。

「結婚してください」

「仮で、

この後もっといい人が見つかるかもしれないんで」

仮予約とはこういうことです。

不動産(物件)は世の中にひとつしかありません。

お客様ご自身の信用を失わないためにも、

「仮予約できますから」

という不動産会社にはご注意くださいね。

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