親が借りて子供が住めるの?
親子で賃貸物件を探しに来てくださいました。


社会人のお嬢さんのお一人暮らしで、ご希望の条件はバス・トイレ別、2階以上、橋本駅徒歩10分以内、1DK以上、賃料7万円以内でした。
物件をご案内させていただき、

気に入った物件があったのですが、
お嬢様のご収入は月7万円。

う~ん、賃料の3倍はご収入がないと、お部屋を借りることは難しいですね。

じゃあ、私が借りて娘が住みます。

分かりました。管理会社さんに確認いたします。

こちらの物件ですが、社会人のお嬢様がお住まいで、お母様が契約者になることはできますか?

できません。

申し訳ございません。ダメでした。

じゃあ、もういいです。
と言って、お帰りになられました。
なぜダメだったかと言うと、社会人だからです。
大学生であれば、親が借りて、子供(学生)が住むのは当たり前ですね。
しかし、入居者が社会人の場合、物件を所有している大家さんはこんなことを考えます。

・家賃は契約者である親が払うのだから、この子は働かなくても住まいはある
・働かなくていい状況でどんな生活になるのか
・社会人になっても親に頼るような子なのか
・この子はなぜ、実家で親と一緒に住まないのか
・実家の親はなぜこの子と住まないのか
冷たい考え方かもしれませんが、知らない人が大家さんの財産であるアパート、マンションに住むのですから、このような不安要素はできるだけない方がいいですよね。
親が自分の子供の一人暮らしを応援したいというお気持ちは物凄く良く分かります。
ただ、それは将来のことを考えると子供のためにはならないと思います。
残念ですが、親は一生、子供といられる訳ではありません。
一人暮らしをすることが独立ではなく、本当の意味で独立することが一人暮らしになるのです。
ちょっと固いこと言ってしまいましたが、物件によって、大家さんによっては

いいですよ。

ええんかい!!
という場合もありますので、全ての物件がダメという訳ではありません。

借りる側の立場と貸す側の立場、両方の気持ちを知っておくと、「何でだろう?」が分かりますね。
カテゴリー
橋本賃貸ブログ
契約時のトラブルを防ぐために知っておきたい「宅地建物取引士」の役割
同じ不動産会社でも、「案内だけする人」と「契約まで責任を持つ人」が分かれていることがあります。この記事では、なぜ最初から最後まで宅地建物取引士が担当することが大切なのか、お客様目線で分かりやすくお伝えします。
その担当者、本当に「最初から最後まで」任せられますか?物件探しのとき、多くの方は不動産会社の担当者と一緒に物件を見て回ります。
お部屋の明るさや広さ、周辺環...






