大家さんが悲しみます。
お客様がお部屋を借りるときにまずやらなければならないことは、「入居申込書」のご記入です。
「私はこういうものです。このお部屋を貸してください。」という書類に
ご住所や、お勤め先、ご年収、同居されるご家族様のお名前、緊急連絡先、転居する理由などを入居申込書にご記入いただきます。
この「入居申込書」が届くとお部屋の募集がストップします。

大家さんが「入居申込書」を見て、お部屋を貸すかどうかの判断をいたします。
ところが、この「入居申込書」を悪用する不動産業者が出てきました。
お客様がどの物件にしようか悩んでいるときに、「入居申込書」を使って検討しているお部屋すべてを押さえてしまうという不動産業者です。
例えば3つの物件でお客様が悩んでいるときは「仮予約ですから。」などと言って3つとも「入居申込書」を提出してしまうのです。

そうするとどうなるか。
3つの物件の募集がストップしてしまいます。
それぞれの大家さんは「物件が決まって良かった」と喜びます。

すべて大家さんが異なりますので3人が喜びます。
しかし、本当に住む場所は1つ。
ただ押さえているだけの残り2つの物件、2人の大家さんはお客様にキャンセルをされて悲しみます。
大家さんが悲しむどころか、他のお客様のチャンスも奪ってしまっていることになります。
ちなみに、賃料80,000円の物件を1週間押さえてキャンセルをすると、大家さんは20,000円分損をしていることになります。

もし、そんなことを10人がしていたら、10人 ✖ 3物件 = 30物件が募集ストップになり、20物件がキャンセルになります。
本当に物件があるのか、ないのかも分からなくなり、本気で借りたいお客様にも迷惑がかかります。
「仮予約ですから。」と言っている不動産業者の見えないところで、たくさんの人たちが迷惑をしています。
「入居申込書」は文字通り、「入居を申し込む書類」なのです。
記入する際は、よく考えてから記入しましょうね。






